Archive for 6月 19, 2012

瞬間風速

こんにちは、本社・営業部の中尾です。

今日、台風4号が和歌山県に上陸し、風や雨が激しかったですね!!                            和歌山県や奈良県南部では去年の台風12号での被害の影響がまだ残っており、                     この台風での被害がなければと祈っております。

そこで、台風でよく耳にする『瞬間風速』とは、どれくらいのものなのかをわかり易く表したものを掲載いたします。風の強さで、人や町の物がどのようになっていくのかがよく分かりますので、ご参考にしてみてください。

●瞬間風速と人や町の様子との関係

瞬間
風速
(m/s)
10 20 30 40 50 60以上
風の呼び方 やや強い風 強い風 非常に強い風 猛烈な風
歩行者や屋外作業者 風に向かって歩きにくくなる。傘がさせない。 風に向かって歩けない。転倒する人も出る。

高所での作業はきわめて危険。

何かにつかまっていないと立っていられない。 屋外での行動は危険。
樹木・電線など 樹木全体が揺れ始める。電線が揺れ始める。 樹木全体が揺れる。電線が鳴り始める。 細い木の幹が折れたり、根の張っていない木が倒れ始める。電線が大きく揺れる。 多くの樹木が倒れる。
屋外設置物 看板やトタン板がばたつき始める。アンテナが揺れる。 看板やトタン板が外れ始める。 看板が落下・飛散する。 看板が飛散する。道路標識が傾く。 電話ボックスや自動販売機が倒れたり、移動したりする。電柱や街灯が倒れる。

ブロック壁が倒壊する。

走行中の車 道路の吹流しの角度が水平になり、高速運転中では横風に流される感覚を受ける。 高速運転中では、横風に流される感覚が大きくなる。 通常の速度で運転するのが困難になる。 走行中のトラックが横転する。車の走行は危険な状態になる。
建造物 樋が揺れ始める。 屋根瓦・屋根葺材がはがれ始める。雨戸やシャッターが揺れる。 屋根瓦・屋根葺材が飛散し始める。外装材がはがれ始める。

自転車置き場などのひさしが変形する。

固定されていないプレハブ小屋が移動、転倒する。

パイプハウスのフィルム(被覆材)が広範囲に破れる。

屋根瓦・屋根葺材が広範囲にわたって飛散し始める。外装材が飛散し、下地が露出し始める。

カーポートなどの屋根が変形する。

固定の不十分な金属屋根の葺き材がめくれる。

養生していない仮設足場が崩落する。

脆弱なパイプハウスでは骨組みが曲がり始める。

屋根瓦・葺材および野地板・下地板が飛散し、小屋組が露出する。外装材が広範囲にわたって飛散し、下地材が露出し始める。

老朽化した木造住宅が倒壊する。

木造小屋の屋根が骨組みごと飛散し始める。

金属屋根の葺き材が広い範囲で剥がれる。

固定していない雨戸や窓シャッターが外れはじめる。

堅牢な作りのパイプハウスが倒壊し始める。

木造住宅の倒壊が始まる。鉄骨構造物が変形する。
瞬間
風速
(m/s)
10 20 30 40 50 60以上
風の呼び方 やや強い風 強い風 非常に強い風 猛烈な風

表中の瞬間風速の値は凡その目安を表すものです。また、表中の事象が必ず生じるという訳ではありません。
内容については,常時見直されており,修正されることがあります。                                 日本風工学会風災害研究会作成

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